Junkoにまつわる物語~高木園Junkoケーキシリーズに寄せて

高木園では、当店オリジナル商品のJunkoシリーズとしてチーズケーキ、チョコレートケーキ、抹茶カステラを販売しています。このシリーズは固定ファンも多く、おかげさまで好評な商品です。
このページでは、そんなファンの皆さまから寄せられたJunkoにまつわる想いをつづっていただいたものをご紹介しています。ご購入いただいた皆さまから寄せられたものです。
お客さまそれぞれに物語があり、製作、販売している当園だけでなく、オンラインでシェアしたいと考え、ぜひお読みいただければと思います。

ジュンコケーキシリーズのご購入はこちら

高木園オリジナル商品_ジュンコケーキシリーズのストーリー

 それぞれの出会い。3つの「Junko」。Junkoに初めて出会ったのは、美食ホテルでした。ふんわりしてやさしい甘さは、赤子を抱く母親のよう。シルクJunkoです。家族のみんなの「とてもおいしい」の言葉に私が作ったのでもないのに嬉しい気持ちになりました。

 その後、贈り物用にJunkoを買うために出掛けると、店頭にチョコ味のJunkoがありました。試食すると、これまた美味しい。同行した娘の「私はこれがいい」のひと言で、即ショコラJunkoに決まり。

贈り先の方にも、「はっきりしたチョコ味なのに、ふんわり軽い」と喜ばれ、またまた嬉しくなりました。

 そして3番目のJunko、チーズ味のマダム。これはプレゼントされたんです。ドキドキしながら箱を開けました。濃厚な大人の味です。大切に食べました。3つのJunkoは、どれも美味しく順番はつけられません。食べる人をおいしい顔にする幸せなケーキです。

いわき市泉玉露 Tさん(女性)


「3人のジュンコ物語」
 初めて高木園のショコラJunkoを買った日、それは2008年も終わる頃。ちょうど付き合って10年になる彼とむかしの音楽番組「ザ・ベスト10」を見ながら食べていた。まんまるのケーキはズッシリと重く、食べる前から期待が膨らむ。一口食べると濃厚なチョコレートの美味しさが口の中いっぱいに溢れてくる。 

「うわ!想像していたよりもずっと美味しいね!」。驚き、そして少しにやけ顔で二人同時にふたつ目に手が伸びる。好きな大きさに自分でカットできるのが楽しくて、「もうちょっと、あと一口だけ」と少しずつ切っては食べ続ける。

テレビからは1980年にヒットした長渕剛の「順子」が流れている。「Oh~順子、君の名を呼べば僕は切ないよ・・・」。「順子」という女性に失恋した悲しい気持ちを込めた切ない歌詞だけど、今日聴くとなんだか笑いがこみ上げてくる。カカオの甘い香りに包まれながら、脳天気に食べ続ける優しい彼がいるから。

この日からちょうど1年後、同じ名前の私・鈴木ジュンコは晴れて彼と結婚しました。ウェディングケーキはもちろん、思い出のショコラJUNKOで・・・。

いわき市平 Iさん(女性)


「ジュンコとJunko」
 私にはふるさと香川県にジュンコちゃんという親友がいます。小学生からの友だちです。あれから20年、「結婚するときは友人代表スピーチをしてね。」という幼い日からの約束もお互い果たすことができました。

 その結婚を機に私はいわきへ来ました。知り合いひとり居ない土地での生活は、時々不安とさみしさがあるものでした。そんなとき、なぜかタイミングよく彼女からの手紙が送られてくるのです。自身の結婚生活の様子や昔の思い出話など、どれもたわいのない内容の手紙です。でもそれには、慣れない土地で暮らす私を心配する彼女の優しさがつまっていました。

 そんな彼女に「いつもありがとう。」という想いを込めて「Junko」を贈りたいです。ジュンコちゃんに「Junko」。「ダジャレじゃん」って言って笑う彼女が思い浮かびます。(笑)

いわき市泉町 Uさん(女性)

「贈りたい人・・父です」
ヘビースモーカーだった私の父は、体調を崩してタバコを控えるようになってから、甘い物が好きになったそうです。歯も弱くなっているので、しっとりやわらかいシルクJunkoを贈りたいです。余計な添加物がないので、私の1歳半の息子はすでにシルクJunkoデビューしていて、ほおをパシパシたたくおいしいのベビーサインではしゃいでいました。

今度里帰りするとき、お土産に買ってみんなで食べたいなあ、と思いワクワクしています。

いわき市小名浜 Bさん(女性)

高木園オリジナル商品_ジュンコケーキシリーズロゴ


「人魚ひめ」
 いわきの海に、声がとてもうつくしい人魚ひめがいました。ひめは12月の音楽はっぴょう会にむけて、歌のれんしゅうを毎日がんばっていました。でも、それをよく思わない、いじわるなサメがいたのです。ひめをおいかけ回したり、とっしんしてきたり。

 そこである日、ひめは高木園のショコラジュンコを、そのいじわるなサメにプレゼントしました。
「もういじわるしないでね。」と言ってわたしました。
 すると、はっぴょう会の朝、サメはのどにきくカリンジュースをもってきてくれました。「あのケーキは、目がとび出るくらいおいしくて、おいしくて。ほかの何を食べても、あのあじはわすれられないよ。今日の音楽はっぴょう会、がんばってね。」と言ってくれました。人魚ひめはうれしくなって、今までで一番上手に歌えました。
 人魚ひめとサメはそれからずっと、ずっとなかよくあそぶようになりました。

いわき市常磐藤原町 Tくん(男性)


「初めてのケーキ」
 娘は小麦アレルギーでケーキを食べたことがありませんでした。
でもマダムJunkoに出会ってから初ケーキを2歳にしてようやく味わう
ことができました。米粉でできているのにとても感動しています。

いわき市常磐関船町 Sさん(女性)

『「Junko」にありがとう』
 私は、実父の介護をして八年目になります。父は、二度の脳梗塞を起こし、言語障害を伴う下肢麻痺があり、外での移動は車イスになりました。そんな父の楽しみは大好きなアクアマリンに行き、帰りに美食ホテルの高木園で黒蜜パフェを買い求め海を眺めながら食べることです。
 (編集部注:現在は美食クラブには出店しておりません)

 ある日、そばにあったショコラJunkoのパッケージが目に止まり、父の好物のショコラケーキを買ってみました。自宅に戻り、さっそく紅茶をそえてJunkoを切り分け、父と一緒に食べてみました。

私が「おいしい?」と聞くと「うめぇ~。」と父の一言。目尻の下がった笑顔と久しぶりに父の声を聞き、何だか泣きたくなってしまいました。思うようにいかない介護の苛立ちの中、それがストレスにもなり日々の生活をともにすると親子で暗くなってしまうときもあります。

 でも「うめぇ~。」の一言と父の笑顔を届けてくれたJunkoにありがとうの気持ちでいっぱいです。
いわき市中央台飯野 Fさん(女性)

「チーズケーキと夫」
 「あなた、どうぞ」と私は写真の夫に呟く。2年前に病気でこの世を去った夫が何故か月に一度、笑顔になる瞬間がある。月命日に私が仏壇にそなえるJUNKOのチーズケーキである。少し大きめに切ってフォークと紅茶といっしょにそなえる私。

 私と夫は共に両親がおらず、男の子4人を育て、夫は早朝から夜遅くまで働き、私は家事におわれ、大変でした。夫の楽しみといえば、晩年はテレビの水戸黄門の再放送とそれを見ながら時々食べるチーズケーキ。「ここのが一番うまい!」と言って私を隣町まで買いに行かせましたね。

 地元にもケーキ屋さんはあるのに、夫はJUNKOしか食べなかった。「この端っこの少し硬い部分が一番うまい」と言ってチーズケーキを食べて笑う夫。思えばこのおいしいケーキがあったからこそ夫は晩年充実した日々を送られたのかも知れません。JUNKOのチーズケーキはそれほどおいしいのです。了

いわき市泉町滝尻 Sさん(女性)


「バースデー」
 誕生日が近づいてきても、わくわくできなくなったのはいつ頃からだったか。29歳と30歳の間には、目に見えない深い川があるよなぁ、などと考えながら、学校へ向かう。30歳になってしまった私は、今日も生徒達といつもの土曜日と同じように体育館で過ごすのだ。私の2分の1程しか人生ってヤツを知らない若者と。

 部活帰り、生徒が声をかけてきた。「先生、ちょっとこっちに来て」。なんだなんだ。そう思いながらついて行く。30歳の私は、深い川を越えてしまったのだぞ。すると目の前にケーキがあらわれた。

 「じゃんじゃん!!お誕生日おめでとう!!」突然のことに言葉が出ない。「あのね~、学校帰りにみんなでこのケーキを見つけてね」。確かにラッピングには「Junko」と書かれている。

 私の2分の1しか生きていない彼女達はイカすことをしてくれる。そうだな、今日からはこのチーズケーキみたいに、上品で味わいのある30代を目指そうかな。気付くとわくわくしていた。

いわき市下荒川 ジュンコさん(女性)


「ハッピーバースデイ」
 フルーツの苦手な6才の長男のバースデイケーキは、苺のデコレーションではなく毎年チョコレートケーキ。キャラクターの形だったり、アイスのチョコケーキだったり手作りだったり、毎回どんなチョコレートケーキがいいか迷いつつ、今年はあえてシンプルな「ショコラJunko」にした。

 チョコレートのプレートとペンを買ってきて、名前を書いて添えただけ。ろうそくを6本飾って出してあげると、「今日のケーキはクリームがないの?」と長男。やっぱり聞かれたか・・・と思いながら「でもママの一番好きなチーズケーキも、クリームがないけどおいしいよ」と告げて、お祝いの歌をみんなで歌って写真を撮った。

 ろうそくを吹き消し、ケーキを切り分けて、待ってました!!の様子で「いただきます!」 ケーキをひと口食べた長男は、「ママ、おいしい!!」と喜びいっぱいの表情。少しは大人の味もわかるようになってきたかな?そんな成長も感じつつ・・・。みんなであっという間にケーキは完食。
おめでとう!! 来年はかっこいい1年生だね!

いわき市泉ヶ丘 Nさん(女性)

高木園オリジナル商品_ジュンコケーキシリーズイメージ


「愛しいあなたへ」
甘い甘いシルクJunkoを
遠くに住む母に食べさせたい
日頃 甘い物をガマンしている母に
今日は特別 ガマンのご褒美
目に入れても痛くない孫の美樹ちゃんと
たんと召し上がれ

チョコ味のショコラJunkoを
三人の息子達に食べさせたい
思い思いの道を歩んでいる息子達
チョコレートケーキはみんなが大好き
それぞれの夢と希望の街へ
ひとつずつ送りましょう

チーズケーキマダムJunkoを
あなたと二人で食べてみたい
義母を見送り 子ども達も巣立ち
あなたと二人きりの人生
もうすぐあなたの誕生日
ローソク灯して祝いましょう

いわき市平 Yさん(女性)


「Junko物語~皆の心にハニーフラッシュ~」
 「ねえ、お母さん、このカステラお母さんの手作りと同じ味がするね!」台所でハニーカステラを食べている息子が嬉しそうに笑っています。幼い頃、誕生日には手作りのケーキを焼いてあげた
のですが、母子家庭になってからは生活におわれてなかなか焼いてあげられなくなってしまいました。

 息子の心をやさしくしてくれたハニーカステラは、同じ職場の友達にいただきました。「私には子どもがいないから、どんなケーキにするか迷ったけれど」そんな一言を添えて。

 お友達の優しい気持ちと息子の懐かしい思い出が溶けているハニーカステラ。これからもたくさんの人に優しさを届けてあげて下さいね!そして皆の心をあたためてくれてありがとうございます。

いわき市小名浜 Sさん(女性)


「Junkoのケーキ」
 高木園のソフトクリームは大好きで(市内で一番おいしい)ラトブや三角倉庫へ行った時は、必ず夫と食べています。今では、店員さんとも顔なじみになり、後で出してくれるお茶をおいしく飲み、笑顔で帰宅しています。「Junko」というケーキがあることは知っていましたが、食べたことはありませんでした。

 私の61歳の誕生日に夫がハッピーバースデイと言って差し出したのが「Junko」でした。私はケーキが好物で、ホールの半分も食べてしまいました。そして、家族に呆れ顔をされたのです。次回の誕生日にもね、と夫に催促しています。もちろんガッテンと夫は言いました。値段は手頃だし、おいしいときてはいうことありません。多くの方に食べてもらえるよう、宣伝しようと思います。

いわき市沼部町 Hさん(女性)


「私の誕生日」
 今日は私の誕生日。今日で彩(あや)は7才になりました。お父さんが会社の帰りにJunkoをかってきてくれました。私の家族は7人家族。お父さん、お母さん、そして妹と弟。とってもやさしいおじいちゃんとおばあちゃん。そして私。お母さんに「お姉ちゃん、人数分同じ大きさに分けてくれる」とたのまれました。

 8等分になってしまいました。上手に出来ました。でも1つ余ってしまいました。私は心の中で食べたいなあと思いました。でもおじいちゃんとおばあちゃんに半分にしてあげました。

「ありがとう」と言って頭をなでてくれました。するとおばあちゃんが、「今日は彩ちゃんの誕生日。彩ちゃんが食べなさい」と言ってくれました。うれしくてたまりませんでした。なぜか、とてもおいしく感じました。その時の味が忘れられません。

いわき市内郷高野町 Tさん(男性)


『幸せの「Junnko」』
 日曜の朝、いつものように洗い物をしていると「お母さん、ちいちゃんとお父さんとちょっと出かけてくるから待っててね」とニコニコの長女。

 しばらくして帰ってくると・・・

「お母さん、いつもありがとう。母の日のプレゼントだよ。私のおこづかいで買ってきたんだよ」と六才の娘。開けてみると、「ショコラJunko」だった。初めてもらう母の日のプレゼント、嬉しくて涙が出そうだった。
 みんなで、一口食べてみると・・・
「幸せ~」おいしくて、あっという間に食べてしまった。
 「おいしかったね。また来年も買ってくるからね」
 初めて食べた「Junko」は幸せの味がしました。

いわき市鹿島町 Sさん(女性)


「おひさまのカステラ」
 憧れのカステラ。それは、私が5才の時に出会った。ふんわりおひさま色のカステラがそれ。知っている人は知っている。有名な絵本『ぐりとぐら』のラストに出てくるカステラこそが、マイベストだったのだ。

 母親にねだった事がある。お誕生日は、カステラがいいと。しかし、母のカステラのイメージは、私のとは違った。当日、テーブルに並んだのは、丸くない、長方形の茶色い物体(しかも、小さく切られている!)私のショックは、説明のしようもなく「これじゃない~」とダダをこねただけの苦い思い出になってしまった。

 あれから、すっかり月日は流れ、ある日Junkoのカステラを見て思い出す。幼い日夢見たぐりとぐらのカステラを。私の子供たちも絵本が大好き。今日は、この丸いカステラを買って帰ろう。心をうきうきさせながら、Junkoの箱を下げる夕暮れ時。一番喜んでいるのは私かも知れない。

いわき市平赤井 Yさん(男性)


「マダムJunko」
 僕と彼女は駅前で会った。僕は彼女の顔を見ても、彼女が何者なのか思い出せなかった。しかし、彼女は僕を知っていた。

 「高木園、ってわかる?そこのケーキなんだけど、すごくおいしいの。」彼女はケーキの箱を僕に見せた。箱には不思議なデザインでマダム・ジュンコと書かれていた。中には、丸い6号サイズのチーズケーキが入っていて、すでに、何等分かにされていた。僕は、そのうちの一切れをもらって食べた。ケーキは彼女の言うとおり、すごくおいしかった。それから、僕たちは少し話をして、そして別れた。

 はて、彼女は誰だっけ?彼女は僕にとっての何だったかな?僕は遠くなる彼女の背中を見送りながら、考える。ええと、なんだっけ?ああ、そうだ。ジュンコだ。マダム・ジュンコ。今度会社の帰りに妻と子供に買っていこう。そうそう、マダム・ジュンコだ。

いわき市郷ヶ丘 Fさん(女性)

「~キセキ~」
 東京で一人暮らしをしている純子のもとに、今年もバースデーカードを添えた”ショコラJunko”が届いた。純子の家では、純子の誕生日に高木園のショコラJunkoを食べるのが慣わしとなっていた。

 同じ名前というのがきっかけで2歳の誕生日から始まり、欠かすことなく続いている。「じゅんこという名前の人が誕生日にショコラJunkoを食べると、奇跡が起きるのよ」小さい頃、お決まりのように母は言った。母の思いつきであろう言葉だが、小さい頃は素直に信じていた。

 あるとき、「奇跡なんて起きないよ」と純子が言うと、「実はね、気がつかないだけで毎日起きているのよ」と母は笑顔で答えた。やがて奇跡云々の言葉のやりとりはなくなり、“純子の誕生日にショコラJunkoを食べる”という慣わしだけが残った。

 純子は2ヶ月前に失業していた。派遣の仕事を切られてしまったのだ。なかなか次の仕事が決まらなかったが、まぁ気長に考えればいいやと呑気に思っていた。最近の純子のちょっとした楽しみは、近くの商店街でパンとコーヒー牛乳を買い、日当たりのよい小さな公園のベンチで食べること。

 その日も、公園でいつものように過ごしていると、どこからか1匹の三毛猫が現れた。純子は猫が大好き。人なつこい声で鳴きながら足元にすり寄ってきたので、サラダパンを少しあげた。パクリと食べてさらにおねだりをするようにニャーと鳴いたのでチョココロネもあげた。チョコクリームをおいしそうになめている三毛猫を眺めながら、そういえば、うちのミーちゃんもチョコクリームが好きだよな・・・と実家にいるトラ猫のミー子を思い出していた。純子が7歳のときから飼っているので、もう16歳。かなりの高齢だ。お盆に帰省したときにはだいぶ弱っていたが、大丈夫だろうか・・・ふと気になった。三毛猫は野良だと思うが、太っていた。たぶん、あちこちでおこぼれをいただいているのだろう。昔は人に飼われていたのかなぁ・・・背中をなでながら純子は思った。オスの三毛猫は珍しいと聞いたことがあるが、残念ながらメスのようだ。コーヒー牛乳を飲み干し、さて、本日のランチ終了と立ち上がったときだ。「ごちそうさま」と声が聞こえた。思わず猫を見た。三毛猫は涼しい顔で毛繕いをしていた。あたりをぐるっと見渡したが、誰もいない。空耳?それとも・・・三毛猫の頭をなでてみたが、ニャーと答えるだけだった。公園を出るときに“ありがとう”という声が聞こえたような気がした。

 午後一番に電話があり、派遣の仕事が決まった。とにかく一安心だ。ほっとしたついでにコーヒーをいれ、届いたばかりのショコラJunkoと一緒にいただいた。年に1度のショコラJunkoは、久しぶりに会った旧友のような感じがする。それはいつもと変わらずおいしかった。仕事が決まったことも、公園のアレももしかして、Junkoの・・・などと少し考えた。母に電話をして、ケーキが届いた旨とお礼を伝えた。一連のやりとりが済んだところで母が言った。「ところで、ミー子がね・・・」ドキッとした。「死んじゃったの?」思わず聞き返した。「ううん。元気になったのよ。このところずっと寝床にこもりきりだったんだけど、今日は近所を散歩してきたみたいで・・・それから何だか元気なのよね」

 純子はほっとすると同時に、胸の中で何かがモヤモヤするのを感じた。「それでね、どこで食べたのか、“チョコクリーム”を鼻につけて帰ってきたのよ」母は楽しそうに話を続けた。“あ・・・”純子のモヤモヤがさっと晴れた気がした。「もしかして、サラダパンも食べなかったかな?」「さあ・・・それはわからないけど、どうして?」母が不思議そうな声で答えた。「お母さん、Junkoの奇跡かも!」子供のような笑みを浮かべながら、喜々とした声で純子は言った。そしてミー子が元気でもっと長生きしますようにとショコラJunkoに祈った。

こみみ編集室ムー太郎




全部読んで下さった方、ありがとうございます。現在のJunkoシリーズは、チーズケーキ、チョコレートケーキ、抹茶カステラの3種です。文中にプレーンのカステラが登場しましたが、現在は販売を中止しております。

よかったらあなたのJunko物語をお聞かせください。

ジュンコケーキシリーズのご購入はこちら