樹齢23年のナラ薪の火で餡を練るから、さらりとした上品な甘さに
当店でこの玉羊羹を仕入れるのを決めた際、「ガスを使わないで、ナラ薪の火で餡を煉る」と聞いたときには、ガスでは火力が強すぎるから、薪の火で穏やかに煉り上げるのだろうと思っていました。しかし、それは大間違いだと、現場を見てわかりました。
大きな竈(かまど)に、直径1メートル以上の銅鍋でグツグツとまるで活火山の噴火口みたいに餡が煉られている様は、すごい迫力です。ナラ薪の火は、ガスの4倍の火力だそうです。その強力な火で、水分を飛ばし、さらりとした味わいの餡を作るのだと。
玉嶋屋の本煉羊羹は、江戸時代、二本松のお殿様(丹波公)が将軍家への献上菓子として用いられました。羊羹を作ってから献上される頃には、表面が砂糖でおおわれて、表面のサクサクした食感のここちよさと、あっさりと上品なあずきの風味がよろこばれたそうです。
お店と工場を見せてもらいにお邪魔したときに、裏の倉庫も見せてもらったのですが、その時目にしたのは、ものすごい数のナラの薪でした。樹齢23年の木がいちばん良いんだそうで、それがいくつもある倉庫を埋め尽くさんばかり。餡を煉っているのを見たときと同じくらい圧倒されました。
羊羹が玉の形でゴムに覆われているので、楊枝の先でゴムに穴を空けるとぷるるんと中味があらわれる様子が、ちょっと楽しくもあります。これが珍しく、「遊びながら」食べられる和菓子ということで全国から引き合いがあります。
そういった遊び心だけでなく、上記のように伝統製法を守って良質な材料で丹念に作られているので、多くのお客様にひいきにされるお味で「楽しおいし」だとお客様がおっしゃっていました。
甘味、風味とともに、ゴム製の包装を解く際の視覚的な楽しさ、指先で感じる楽しさもあり、クセになる羊羹で、手土産やちょっとした贈り物にも最適です。また、仲間内でのお茶会などの集まりやパーティーに華を添える一品となっております。
1つづつ小分けにされているため、非常食としてもお使いいただけます。非常食は消費期限前に消費する必要がありますが、玉羊羹ならおいしく入替えできます。
原材料:砂糖(国内製造)、生餡(小豆)、寒天