世界の紅茶の種類について

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世界の紅茶の種類について

紅茶の生産地や製造方法を知る

当店でも、徐々に紅茶をお求めになるお客さまが増えてきています。特に飲みなれない方はどの紅茶がよいのか迷う方も多くいらっしゃいます。リアル店舗の店頭ではお気軽にスタッフにお声がけくださっていただければ、好みや普段飲まれているものなどをお聞きした上、いくつかおすすめいたします。一方、ネットではお問合せする手間がかかるため、聞きにくいこともあるでしょう。そういった方々向けに、紅茶の種類や産地とそれらの特徴をご紹介します。

紅茶の種類

紅茶には多くの種類がありますが、代表的なものをいくつか挙げてみます。

  • アッサム - インドのアッサム地方で作られる、力強い味わいが特徴の紅茶です。
  • ダージリン - インドのダージリン地方で作られる、フルーティーで爽やかな味わいが特徴の紅茶です。
  • セイロン - スリランカで作られる、フルーティーでスムーズな味わいが特徴の紅茶です。
  • ケニア - ケニアで作られる、力強く渋みがある味わいが特徴の紅茶です。
  • 中国紅茶 - 紅茶の発祥地である中国で作られる、様々な種類があり、代表的なものに祁門紅茶、 lapsang souchong(正山小種)、金鳳凰茶、茉莉花茶があります。
  • アールグレイ - ベルガモットの風味が加えられた、イギリス発祥の紅茶です。
  • ダージリンエールグレイ - ダージリンの茶葉とベルガモットを加えた、香り高い味わいの紅茶です。


他にも以下のような紅茶の種類があります。

  • ダージリンオレンジペコ - ダージリンの中でも、上質な一芽二葉を摘んで作られた高級品です。
  • キーマン - ケニアのアフリカ紅茶研究所で開発された、独自の製法で作られた紅茶です。
  • ヌワラエリヤ - スリランカの高地で作られる、さわやかでフルーティーな味わいが特徴の紅茶です。
  • ダージリンクローン - ダージリンと同様の茶葉を、他の地域で栽培して作られる紅茶です。
  • ラプサン・スーチョン - 中国福建省で作られる、松煙を用いて燻した紅茶で、独特のスモーキーな香りと味わいが特徴です。
  • ユンナン紅茶 - 中国雲南省で作られる、甘くスムーズな味わいが特徴の紅茶です。
  • カールスバーグ - スリランカで作られる、豊かな香りと渋みが特徴の紅茶です。
  • ジャスミン茶 - 緑茶や白茶に加えられることが多いですが、紅茶にもジャスミンの香りを加えたものがあります。


各地域の製法

  • ダージリン紅茶 - インドのダージリン地方で、特別な収穫期に、霧に包まれた標高の高い茶園で、手摘みされた一芽二葉を用いて作られます。製法は、茶葉を摘んだ後、摘み取り機で軽く揉んで、酸化を進めた後、炭火で焙煎されます。
  • セイロン紅茶 - スリランカのセイロン島で作られます。収穫した茶葉は、摘み取り機で軽く揉んで、発酵・酸化させた後、乾燥させます。セイロン紅茶の特徴は、香り高く爽やかな味わいです。
  • アッサム紅茶 - インドのアッサム地方で作られます。アッサムの茶葉は、摘んだ後、すぐに摘み取り機で揉まれ、酸化を進めた後、乾燥されます。アッサム紅茶は、力強く渋みがある味わいが特徴です。
  • 祁門紅茶 - 中国の安徽省祁門県で作られます。茶葉は、摘み取り機で軽く揉まれた後、鉄鍋で炒り、炭火で焙煎されます。祁門紅茶は、香り高く、コクがある味わいが特徴です。
  • 金鳳凰紅茶 - 中国の広東省で作られます。茶葉は、摘んだ後、発酵・酸化させ、炭火で焙煎されます。金鳳凰紅茶は、果実のような香りと、滑らかで芳醇な味わいが特徴です。
  • ケニアの紅茶 - ケニアは、紅茶の生産量が世界第三位です。ケニアの紅茶は、茶葉を小さく刻んで、乾燥させるという特徴的な製法が用いられます。これにより、強い渋みと香りを持つ紅茶が生産されます。
  • タイの紅茶 - タイの一部地域では、茶葉を発酵させる前に、茶葉を日光に当てて酸化させるという独自の製法が用いられます。これにより、まろやかな味わいと甘い香りが生み出されます。

以上のように、各地域で独自の茶葉の品種や製法によって、紅茶の味わいや香りが異なります。


日本の紅茶の製法

日本では、紅茶の生産量は比較的少なく、主に緑茶が栽培されていますが、一部の地域では紅茶の生産も行われています。日本の紅茶の製法は、一般的に以下のような工程を経て作られます。

  • 収穫 - 紅茶の茶葉は、春に一番茶、夏に二番茶、秋に三番茶として収穫されます。
  • 揉捻 - 茶葉は、機械や手で揉捻され、茶葉を傷つけないように丁寧に加工されます。
  • 発酵 - 茶葉は、数時間から1日程度、室温で置かれ、発酵が進みます。発酵の程度によって、茶葉の色や味わいが変化します。
  • 乾燥 - 発酵が終わった茶葉は、高温で乾燥させます。この工程によって、茶葉が鮮度を保ち、香りや味わいが引き出されます。


日本の紅茶は、一般的に軽めの味わいで、さっぱりとした風味が特徴です。また、日本の紅茶は、緑茶と同様に、茶葉の栽培において農薬を使用しない無農薬栽培が行われることが多く、安全性にも配慮されています。

他にも、各地域で独自の製法で作られたり、香りや味わいに特徴のある紅茶がたくさんあります。すべて飲んでみるのはかなり時間がかかりそうですが、ダージリン、セイロン、アッサム、アールグレイ、そして日本の静岡県川根など、日本人に人気の茶葉をご用意しています。ご興味のある方は紅茶商品一覧ページをご覧ください。

日々のティータイムを良いものに、そして生活に楽しみを加えることで、人生のいろどりを豊かにしていただければと思います。