値段の高い緑茶と安い緑茶ではどこが違うのか?

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値段の高い緑茶と安い緑茶ではどこが違うのか?

「緑茶は値段でどう違うのか」と、店頭やお茶の淹れ方教室などでよく訊かれます。

大まかないい方をするなら、早く摘まれた緑茶の値段が高く、茶摘みの時期が遅い緑茶の方が安い、といえます。日本で一番飲まれているお茶、緑茶は、一年の間に3回くらい摘採します。

4月の下旬頃から5月の上旬くらいにかけて、その年の最初に摘まれる緑茶が一番茶で、いわゆる新茶です。一番茶を摘んで、一月くらいしてから出てくる芽が二番茶、さらに一月ほどで伸びてくるのが三番茶。一番、二番、三番と進むほど、緑茶の葉は硬く大きく、そして軽くなっていきます。

春から夏に向かって太陽高度が高くなり、茶葉に当たる日光が増えていく。その分光合成が盛んになるから成長のスピードが増します。成長スピードが速いと、成長するための期間が短いため、根から吸い上げる栄養も少ないので、お茶のおいしさは落ちていきます。だから三番茶が一番安い。また、同じ一番茶でも早く摘まれたものほど値段は高い。

では、高いお茶ほどおいしいか?といえば一概にそうとは言えません。乱暴な言い方をしてしまうなら、100g1000円前後のお茶の方が概して味がのっている。それなら100g2000円とか1500円のお茶の魅力は何なのか?というと、「未成熟の魅力」だと思います。

人間に喩えるなら100g2000円以上のお茶はよちよち歩きの赤ちゃんのようで、とにかくやわらかく、デリケートな味わい。100g1500円くらいなら思春期の子供が大人になりかけるころで、味も香りも乗ってきてるけど、同時に繊細なきめ細かい風味を持つ。1200円くらいだと体ができてはち切れるようなパンチのある味と香り。

そうした成長のピークがだいたい1000円前後で、それを過ぎると、少しずつ苦味・渋味が増し、味も薄くなっていきます。大人になっていくと言うことは、乳歯が永久歯に変わるように、骨格もしっかりしていく。

そうして成長することで味も香りも充実していきますが、同時に子供の頃のやわらかい、傷つきやすい感じやすさ、そういったものを失っていくように思えます。そんな成長の途上にある未完成の魅力が高級茶のおいしさだと思います。

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