濃厚なのに後味軽く、飲みやすい、鹿児島県有明町産の甘い香りとまろやかさが人気な緑茶
・品種・・ゆたかみどり
・産地・・鹿児島県大隅半島志布志地区
・特徴・・濃厚なあまみ・うま味。味にパンチもある。
・内容量 100g
・風味
甘味 ★★★★★
渋味 ★☆☆☆☆
苦味 ★★☆☆☆
香り ★★★☆☆
・淹れ方・・若干冷ましたお湯で淹れる。
渋味がほとんどなくて、緑茶特有のうま味が濃厚な味わいが特徴です。日本でつくられるお茶の7割以上を占めるやぶきたは、甘味と渋味のバランスが良くて、その結果さっぱりした後味。それに対して、南九州を中心に栽培される「ゆたかみどり」は、渋味成分がとても少ない。温暖な気候の地で太陽の強い日差しをさんさんと浴びて茶葉もよく肥えるため、味も香りも濃厚で、それがとてもうまみとして感じられます。
渋味が少ないのは、玉露とおなじように、摘採の一週間ほど前、茶葉に覆いをするからです。なぜ覆いをすると渋くないお茶ができるのかというと、動物のように移動して他の動物や植物を食べたり出来ない植物は、自分で栄養をつくらなくてはならないから、光合成をします。光のエネルギーをつかって、根から吸い上げた水と養分、そして空気中の二酸化炭素からデンプンを作り出す。そのときに、商品としては迷惑な副作用が進行します。甘味成分のアミノ酸が渋味成分のカテキンに変わってしまうのです。カテキン自体は殺菌作用などを持つ有用な成分なのですが、緑茶の味わいとしては、強すぎる渋みは邪魔になります。
つまり、覆いを掛けるとアミノ酸がカテキンに変わる作用を抑えられるため、渋味が少なく、甘味の多いお茶ができるわけです。
このように手間暇かけて育てられたゆたかみどりが成長のピークを迎えたときに収穫した、茶葉の旨味の極みを味わえる緑茶です。外国の方など緑茶に慣れていない方にも好評です。
また、ゆたかみどり種の歴史や特徴などさらに知りたい方はこちらの記事もご覧ください。